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エクセルのハイパーリンクの挿入と解除
エクセルでこの資料の参照先へ飛ばしたい、このシート先に飛ばしたい、でもどうしたらいいのか・・・と悩んでいるそこのあなた!
そんな時はエクセルの「ハイパーリンク」機能を使ってみてはいかがでしょうか?ハイパーリンクを使うと、自分の指定したページやフォルダーへ自由自在に飛ばすことが出来るのです!!今回はそんなハイパーリンクの設定の仕方から消し方までお教えしていこうと思います。
ハイパーリンクの挿入
さて、早速本題に入らせていただきます。
エクセルでハイパーリンクを作成する方法は3種類あります。その3種類とも行き着く先は”ハイパーリンクの挿入”という名前のダイアログボックスなのでそこまでの経緯を紹介します。
①挿入タブから作る方法
リンクを貼り付けるセルにアクティブセルを持っていきます。”挿入”タブをクリックして、”リンク”グループの”リンク”を下矢印の所ではなく、知恵の輪のようにデザインされている所をクリックすると”ハイパーリンクの挿入”ダイアログボックスが出てきます。
②リンクを貼り付けるセルを右クリックする
選択中のセルを右クリックしてメニューを出します。そのメニューの一番下にある”リンク”をクリックするとダイアログボックスが出てきます。
③ショートカットキーを使う
Ctrlキーと”K”を同時押しすると選択中のセルに対してダイアログボックスが出てきます。
経緯が分かったところで実際にハイパーリンクを挿入していこうと思います。
ⅰ)同じシート上にリンクを挿入する
こんな時におすすめ
- 本データとその参照になるデータが同じシートにあるが距離が少し離れた位置にある
- データがこまごまとしていてどこに参照先があるのかわからない
今回はA1のセルからS1のセルへの移動をさせたいと思います。
まず、上記の3種類のいずれかの方法で”ハイパーリンクの挿入”ダイアログボックスを出します。
出したら左の項目の”このドキュメント内”をクリックします。上から”表示文字列”、”セル参照~”、”または~”と並んでいるので”表示文字列”はそのままで、”セル参照~”は”A1”から”S1”に変え、”または~”の所は”sheet1”をクリックして基本的な設定は完了です。
ワンポイントアドバイス
右上の所にある”ヒントの設定”というのはリンクの文字にカーソルを当てた時に表示する文字を設定できるというもので、そのリンクがどこに繋がっているのかが分かりやすくなります。これを設定しないでおくと、既定の長い説明文が代わりに出てきてしまうので設定することをお勧めします。
設定を完了してOKボタンを押すと、インターネットでよく見るようなリンクが出来上がっているはずです。それをクリックするとその指定したセルへジャンプします。
注意ポイント
元の位置に戻ろうと戻るボタンを押すとリンクを作る前の状態になってしまうので注意してください。
ⅱ)現在のシートとは別のシートへ移動する
こんな時におすすめ
- 本データとその参照データが別々のシートにある場合に使います。
今回はsheet1のA3からsheet2のA1へ移動させます。
やり方はⅰと同じでダイアログボックスを出します。”セル参照~”の所が”A1”になっていることを確認したら”または~”のところの”sheet2”をクリックしてOKボタンを押します。
ⅲ)参照ファイルを表示させる
こんな時におすすめ
- 本データの参照データが別のファイルのエクセルブックにある時などに使います。
ダイアログボックスを出したら”このドキュメント内”の一つ上にある”ファイル、Webページ”をクリックします。クリックして出てきた3つの項目の中の”現在のフォルダー”をクリックしてリンク先のフォルダーを選択します。下の欄にある”アドレス”に、選択したフォルダー名が表示されているのを確認したらOKボタンを押します。
ⅳ)対象のwebページを表示させる
こんな方におすすめ
- 本データの参照としてそのwebページを表示させる時に使います。
先ほどの参照ファイルを表示させる方法の3つの項目を選択するところまで進めて下さい。進めたら一番下の”アドレス”の欄に任意のwebアドレスを入力するかコピーしたものを貼り付けて下さい。入力が終わったらアドレスに間違いがないか必ず確認してOKボタンを押します。
ハイパーリンクの削除とクリア
”削除”と”クリア”、一見すると全く同じ響きのように見えますがエクセルの今回のテーマに関しては違う働きをします。
- 削除・・・指定したセルにあるハイパーリンクとセルの書式設定の両方を消す。
- クリア・・・指定したセルにあるハイパーリンクのみを消す。
この様に、エクセルのハイパーリンクではこの二つは用語そのものは似ているものの、使う用途が若干異なっています。
削除の方法・・・削除の方法は3つあります。
その1.ハイパーリンクの設定してあるセルを右クリックしてその一番下にある”ハイパーリンクの削除”をクリックする方法。
その2.ハイパーリンクのダイアログボックスを開いてその右下にある”リンクの解除”をクリックする方法。
その3.削除するハイパーリンクを選択→”ホーム”タブ→”編集”グループの中の紫色の消しゴムのようなアイコンをクリック→その中の項目の下線下”ハイパーリンクの削除”をクリックして消す方法。
クリアの方法・・・クリアの方法は先ほどの削除の方法の3つ目の方法を転換するとできます。
紫色の消しゴムのようなアイコンをクリックしたその中の項目にある”ハイパーリンクのクリア”をクリックします。
すると、選択したセルの右下の隅にハイパーリンクのクリアオプション(紫色のアイコン)が出てくるのでそれをクリック。その中の項目の”ハイパーリンクのみクリア”を選択するときれいに設定した書式だけが残る形になります。
ワンポイントアドバイス
ハイパーリンクの削除とクリアはまとめて選択して消すこともできます。
その他
・専用のボタンを作る
ポイント
先日投稿させていただいたマクロボタンを作る要領とほぼ同じものとなります。今回は最初に説明したS1へ移動させるハイパーリンクのボタンを作ります。
”挿入”タブをクリックして、”テーブル”と”アドイン”グループの真ん中にある”図”をクリックします。
”図形”をクリックしてその中の”基本図形”→”四角形:角度付き”を選択します。
シートにアイコンを持っていくと、カーソルが”+”になるので適度な大きさにドラッグします。
出来た図形をダブルクリック(または図形を右クリック→”テキストの編集”をクリック)すると図形内にテキストが打てるようになるので任意のテキストを入力して下さい。
ワンポイントアドバイス
テキストは”ホーム”タブの中にある配置やフォントサイズを使って大きさや配置を調整しましょう。
図形を選択した状態だと、上のタブに”書式”というタブが現れるのでそれをクリックすると図形のフォントや配色の種類がたくさん出てきます。自分好みに配色していきましょう。
図形を右クリックしてメニューの中の”リンク”をクリックします。お馴染みのダイアログボックスが出てくるので”ファイル、webページ”を開き、右側にある”ブックマーク”をクリックします。すると、セル参照などを設定する項目になるので最初にS1へ移動させたように設定します。
OKを押したらボタンの完成です!
・リンク文字の下線を表示させない方法
もしリンク文字の下線が気になるという方は、設定したセルを選択して、”ホーム”タブの中にある”フォント”グループの”下線”(U_)ボタンをクリックしてみましょう。下線が表示されなくなります。再表示させたい場合はもう一度ボタンを押すと再表示されます。
ワンポイントアドバイス
U_ボタンの隣にある下矢印をクリックして”下線”を選んでも消せます。
まとめ
ハイパーリンクは参照先のデータを呼び出したり引き寄せたりとかなり便利な機能だということがお分かりいただけたと思います。
今回はハイパーリンクのお話でしたがどこかマクロを彷彿とさせる部分がありましたね。動作を覚えさせるという面ではマクロとハイパーリンクは似た者同士なのかもしれません。特にボタンの仕様はほとんどお互い同じでした。
この記事の事を今後のエクセルライフに生かしてさらなるスキルアップを目指していって下さいね!!